【生産者の声】株式会社ナオブランド(福岡県)の物語
- 野 矢
- 10月21日
- 読了時間: 3分
更新日:4 日前

株式会社ナオブランド(福岡県北九州市)が手掛ける「幸せの虹色金平糖 タワービン」。創業者の独創性を生かし、職人技の伝統菓子の魅力をブランドとして届けます。地元に所縁ある金平糖に着目し、色ごとに異なる味の楽しさも伝えます。
創業のきっかけ
創業者の独創性を生かし、他にはない企業としてブランド化したい――その思いが出発点です。オリジナリティやスピード感を大切にしつつ、価値あるものをきちんと伝える姿勢を事業の軸に据えています。
最初の一歩と試行錯誤

第一歩は、結婚式で使われるかわいらしい金平糖への着目でした。金平糖は日本の職人技から生まれ、シュガーロードという歴史的重要な日本遺産を経て北九州小倉に根付いた、地元に所縁ある商材です。知れば知るほど面白く深みがある一方で、“駄菓子”のイメージが強く、質の違いや製造過程の過酷さが伝わりにくいという壁がありました。そこで「上質な金平糖を適切な価格で販売し、その価値を伝える」ことを重視。社員による丁寧な説明・接客を地道に重ね、全国の百貨店、駅ビル、商業施設などへ販路を開拓し、付加価値を伝える取り組みを積み上げてきました。
こだわりの原材料と製法

飴とは異なり、純粋にグラニュー糖のみを使用します。和三盆糖や黒糖を使った商品もあります。修業を積んだ金平糖職人が、1日1ミリずつ結晶を育て、独特の「角」を形作ります。釜の中で加熱し、熱で結晶化するため、真夏でも常温保管が可能です。工場は大変な暑さとなり、職人は釜の中で時々かき混ぜる金平糖の音や見た目から、次の糖蜜をかけるタイミングを判断して作業を繰り返します。釜の前で付きっきりの工程は、まさに忍耐の世界です。
看板商品とおすすめの楽しみ方

看板は、色ごとに味が異なる「幸せの虹色金平糖」シリーズ。青はサイダー、黄はバナナ、赤はりんご等々、手作業で自由な色彩に瓶詰めした彩りが魅力です。入れる容器で見栄えも変わり、今回展示するタワービンはギフトにもインテリアにも合うベストセラーです。そのまま食べても食感や味に質の違いが現れており十分美味しいが、炭酸水やバニラアイス、ヨーグルトに入れてしばらく置くと、溶けた金平糖から味が移り、“味変”した炭酸水などを楽しめます。見た目の鮮やかさと、後からトッピングするだけという手軽さももっと知っていただきたい部分です。
これからの挑戦
まだまだ隠れた魅力がたくさんある金平糖の世界。特徴を活かし新商品の企画開発にも挑戦していきます。そして発信力の強みを持って、企業としてのブランディングに取り組みます。
会社情報
企業名:株式会社ナオブランド
所在地:福岡県北九州市小倉北区下到津5丁目2-18-1F
SNS:https://www.instagram.com/renjyukadou/ https://x.com/naocafe3







