【生産者の声】株式会社CheerS(北海道)の物語
- Local Gem
- 9月16日
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北海道士幌町で地域資源を活かし、人とまちを応援する株式会社CheerS。地元高校との連携から生まれた「シーベリーソーダ」に込められた想いを紹介します。
創業のきっかけ

株式会社CheerSは、食と農の先進地である北海道十勝・士幌町から「地域の未来を担う人材を育てる」ことを目的に設立されました。士幌町の農畜産物加工研修施設「しほろキッチン」の管理運営を担い、町で生産される安心安全な農畜産物を活かした商品開発や販売を展開しています。さらに、実践的な農業の学びの場である士幌高等学校と深く連携し、教育と地域資源を結びつけた取り組みを推進しています。こうした活動を通じて、地域に根ざした人材育成と商品開発を両立させ、まちづくり会社としての役割を果たしてきました。地域の強みを活かす企業として、士幌町の未来と発展に寄与しています。
最初の一歩と試行錯誤
最初の取り組みは、地元の士幌高等学校と連携した共同プロジェクトでした。北海道で試験的に栽培が始まった「シーベリー(サジー)」は、士幌町でも栽培されていましたが、普及にはなかなか繋がっていませんでした。そこで生徒たちは自らシーベリーの栽培を実践し、その果実の魅力を多くの人に知ってもらいたいという強い想いを持ちました。この想いを形にするため、士幌町商工会の協力を得て商品化に挑戦し、誕生したのが「シーベリーソーダ」です。 地域資源を活かすと同時に、高校生自身が商品開発に関わることで、地域貢献の意識や実践的な学びが広がっていきました。試行錯誤の中から生まれた一歩は、まさに地域と若者を結ぶ象徴的な成果となりました。
こだわりの原材料と製法

シーベリーの栽培では、無駄な農薬を使わず最低限に抑えることを徹底し、収穫もひとつひとつ丁寧に手摘みで行っています。丹精込めて育てた果実には、美容や健康に良い成分が数多く含まれています。具体的には、オメガ3・6・9系を含む不飽和脂肪酸、豊富なビタミン、アミノ酸などがバランスよく含まれ、栄養価が非常に高いのが特徴です。 北欧やロシア、中央アジアといった寒冷地では、古くから健康に良い果実として親しまれてきましたが、日本ではまだまだ馴染みが薄い存在です。そこでCheerSは、この栄養豊富なシーベリーを多くの人に味わってもらうため、親しみやすいサイダーに仕上げました。士幌町ならではの素材を活かし、飲みやすさと健康効果を両立させた商品です。
看板商品とおすすめの楽しみ方

看板商品である「シーベリーソーダ」は、そのまま冷やして飲むのが基本の楽しみ方です。フレッシュな酸味が特徴で、口に含むと爽やかな風味が広がります。また、焼酎やジンなどのお酒と割って楽しむ方法もおすすめです。果実の酸味が加わることで、普段のお酒がより一層飲みやすくなり、新鮮な味わいを堪能できます。さらに、肉料理などこってり系の食事とも相性が良く、料理の味を引き立てる存在として食卓を彩ります。特に士幌町の農畜産物との組み合わせは、地域ならではの魅力を引き出すものです。 爽やかさと独自の風味を兼ね備えたシーベリーソーダは、幅広いシーンで楽しめる商品として多くの人に支持されています。
これからの挑戦

株式会社CheerSがこれから目指すのは、食料基地である「士幌町」をより多くの人に知ってもらうことです。その背景には、町の方々や産業に関わる人々を「応援する」という理念があります。シーベリーソーダをはじめとする商品づくりを通して、地域の魅力を伝えるとともに、人と産業を支える活動をさらに発展させていきたいと考えています。地域資源の価値を高めることは、町の未来を支える大切な役割であり、ものづくりの継続的な挑戦につながります。CheerSは、士幌町に根ざした取り組みを続けることで、人とまちを応援する存在であり続けたいと願っています。
会社情報
企業名:株式会社CheerS
所在地:北海道河東郡士幌町字士幌西2線147番地







