【生産者の声】京寿庵ともえ(兵庫県)の物語
- Local Gem
- 9月25日
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京寿庵ともえ(兵庫県西宮市)は、京都出身の店主が阪神間でも宇治抹茶や京都の和菓子を味わってほしいと願い、添加物を抑えた米粉のお菓子「米粉のもちもちどら焼き 甲子園」を届けます。
創業のきっかけ

京都出身の店主は、阪神間でも本当に美味しい宇治抹茶や宇治茶、京都の美味しい和菓子を味わってもらいたいと考え、西宮に店を構えました。美容健康業に長く携わってきた経験から、出来るだけ添加物を使わず、米粉や葛、わらび粉などを選び、アレルギーの方やお子様にも優しいお菓子を提供したいという思いが原点です。こうした姿勢は、素材の味を大切にするという日々の判断に直結し、「米粉のもちもちどら焼き 甲子園」にも息づいています。
阪神間の地で京都の味わいをそのまま届けたいという願いが、宇治抹茶や宇治茶の香り、京都の和菓子の楽しさへとつながり、地域に根ざした店づくりの出発点になりました。西宮という場所で、京都の美味しさをまっすぐ伝えることをめざしています。
最初の一歩と試行錯誤
開店までに5年以上の歳月をかけました。京都の先生に和菓子を習い、抹茶や食材の勉強を続け、様々な材料を取り寄せては確かめました。米粉や葛、わらび粉などは配合や火の入り方で食感が大きく変わり、思うように仕上がらないこともありました。そこで一商品に何十回もの試作を重ね、抹茶や宇治茶の風味が最適に感じられる組み合わせを学び、和菓子の基本を体に落とし込みました。試す→学ぶ→また試すという流れを積み重ねることで、添加物を極力使わず素材の味を大切にする形に整っていきました。
この繰り返しが土台となり、京都の美味しい和菓子を阪神間で味わっていただくという創業の思いが、具体的な商品づくりへと結びついていきました。
こだわりの原材料と製法

抹茶は京都宇治にあるお茶屋さん数か所から取り寄せます。お菓子によって最適な味や風味を感じられるよう、何種類もを使い分け、宇治抹茶や宇治茶の違いを見極めて合わせます。米粉はすぐに固くなり消費期限が速いという特性がありますが、添加物を極力入れず素材の味を大切にするため、冷凍で発送する方法を選んでいます。
米粉や葛、わらび粉といった素材の力をそのまま生かし、食感や口どけを丁寧に整えることを重視します。この姿勢は、阪神間でも京都の美味しい和菓子を味わってほしいという創業の思いと一致し、抹茶の香りや旨み、米粉のもちもちした食感をまっすぐに伝えるための基準になっています。
看板商品とおすすめの楽しみ方

看板の「米粉のもちもちどら焼き 甲子園」は、甲子園球場から店が近いことから、地元を盛り上げるために作った商品です。冷凍で発送いたしますので、お召し上がり当日に解凍し、その日のうちにお楽しみいただきたいと考えています。
神戸新聞やYouTubeなどにも取り上げていただき、甲子園が始まってすぐに沖縄尚学の関係者の方が選手への差し入れに「米粉のどら焼き甲子園」を選んでくださいました。そこから連勝、優勝を果たされたこともあり、大変縁起の良いどら焼きとして、球児達に食べてもらったり、贈り物にご利用いただいております。米粉の食感と抹茶や宇治茶の風味を、地元とともに楽しんでいただける一品です。
これからの挑戦

来年度より、えびす宮総本社である西宮えびす神社の奉納菓子を納めさせていただきます。毎月10日参りの日に月替わりで地元の和菓子店のお菓子がお参りの方に配られる「とおかし」という行事があり、その場にふさわしいお菓子づくりに努めます。福男ならぬ福和菓子屋として、皆様に笑顔になって頂けるような店をめざし、素材の味を大切にし、添加物を極力入れない姿勢を保ちながら精進して参ります。
京都の美味しい和菓子や宇治抹茶、宇治茶の味わいを阪神間で届ける初心を忘れず、西宮の地から一歩ずつ取り組みを続けます。
会社情報
企業名:京寿庵ともえ
所在地:兵庫県西宮市小曽根町4-8-30



